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貧乏人を排除する「スーパーシティ構想」のヤバさに気付かない日本人の脳天気さ - ごく一部の金持ちが街を作り変える
矢野 森雄リスク管理コンサル(from メガバンク)
タイトルからして自分の好みにあった記事ではないと分かりつつ、スパーシティ構想なるものを知らなかったので拝読しました。
最後の方で柳井さんや孫さんの資産が急拡大している(=格差が拡大してて問題だ)と言いますが、ほぼ株式ですよね(日本版QEで株価が伸びた影響を受けただけだし、彼らが株を手放せるはずもないから数字だけの話)。また、別に金持ちがさらに金持ちになることは悪いことじゃないですよね。貧しい人の地位が改善しないのが問題なので。
或いは別の言い方してみます。社会の格差が1,000倍から10,000倍に拡大するとして、極端に言えば2つのシナリオがありますよね。
①金持ちの資産が十倍になって貧しい人の資産は変わらず
②金持ちの資産は変わらず貧しい人の資産は十分の一になる
どう考えても前者のほうがハッピーです。さらに言えばシナリオ「③金持ちの資産が100倍になって貧しい人の資産は10倍になる」だったら諸手を上げて喜ぶべきかなと思います。
要は金持ちを羨んで攻撃することに意味なんかない、ちゃんと問題の本質理解に努めないと単なる悪口になってしまう、と。
(自戒の念を込めてのチラウラでした)
米国の景気が悪化しても日本経済が大丈夫な理由
矢野 森雄リスク管理コンサル(from メガバンク)
リーマンショック前に先進国経済と発展途上国経済は経済構造などが違うので、先進国がダメになっても途上国は打撃をさほど受けないはずだ、というデカップリング論を思い出しました。本稿の論旨で言えば、輸出経済が多少の打撃を受けても、人手不足は続く(国内経済の需要・生産はあまり落ちない)ということが前提になっているのかと思いますが、個人的には懐疑的です。為替影響が小さくなっているというのは同意なのですが、インバウンドを含め、海外の動向は国内経済を多少なりと左右すると思っています。また、少し下振れるだけでGDPがマイナスに突入する可能性のある日本では経済指標を通じた消費マインドの悪化も怖いところだと思います(海外下振れ⇒国内下振れ⇒マインド悪化のリスク)。
北朝鮮「非核化」より「核保有国」として対応必要
矢野 森雄リスク管理コンサル(from メガバンク)
以前からある議論ですが、こういった声が強くなっているとするとかなり問題含みだと思います。というのは日本の安全保障上の懸念が一つ増えるだけでなく、「経済制裁に耐えて核開発を完了してしまえば、なし崩しに核保有国になれる」という前例になるからです。中東や中南米の独裁国家からすると「お手本」になるでしょう。その結果、いきなり核戦争が起きるとは思いませんが、小規模な核兵器使用は起きやすくなります。
かといって米国がいま求めている北朝鮮の非核化プロセス(CVID)に非現実感があるのも事実です。個人的には粘り強いtit for tat(しっぺ返し)戦略をとれれば或いは、とも思うのですが、米国の現在の政治情勢ではなかなか難しいのが何とも。
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