野村證券がガリバーから転落…「SBI証券」に負ける日
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野村證券のBtoCの弱体化がコメント欄でも指摘されているが、野村證券の本当の強さはBtoBでIPO支援などする際のマーケットメイクする力。大和も日興も相手にならない。なので個人的にはBtoCビジネスを支店の統廃合やデジタル化で効率化できれば輝きが戻る可能性はあると思う。{もっともIPO時の株式引受までAIが進展してくるようなら危ないですが、(個人的にはIPO株の難しさを考えると人間が納得できるロジックに至れるとは思えず)そのシナリオには懐疑的です}
注目のコメント
証券業界におけるガリバー野村の凋落については、記事内で紹介されている野村證券幹部の「伝統的なビジネスモデルが転換点にきている」というコメントが全てであるように思います。
ただ、では何故この「伝統的なビジネスモデルの転換」に野村證券は対応できず、SBI証券や楽天証券が対応できているのか。企業経営という観点では、経営者のひとりとして私はそちらに強く興味を持ちますし、それは証券会社や金融業界のみに留まらず、全ての業界や企業に普遍的な問題であるように感じます。
ひとつの仮説として思うのは、言い古されていることですが、やはり既存事業とのカニバリを懸念するあまりに打ち手が限定され、かつ後手後手にまわったということだと思います。
野村證券グループには非常に優秀な人材が集まっていますし、既存ビジネスモデルの限界等は他の誰よりも早くに気付き、精緻な分析を行っていたことは間違いありません。でも、何も効果的な布石は打てなかった。
国内での個人対面営業での販売手数料収入という既存事業が大黒柱として大きすぎるがゆえに、その事業価値を少しでも損なうような新規事業や施策はできなかったということが最も大きいように思います。
これは野村證券のみの問題ではなく、全ての大企業に共通する悩みであり、一方で資金・組織力に乏しいスタートアップ企業が大企業に対して持ち得る最大の競争力だと改めて感じます。何がすごいって、マネー欄なのに、広告大スポンサーになりかねない同社を批評とは…ある意味、証券業界のどこに向けて広告をとりにいくべかの構図が変化していることを物語っているのかな。。