水野 博之

新しい概念の登場は、世の中への問いかけ。 その概念自体に、基本的に良し悪しは無いのだと思う。 そして、それが産まれた背景は尊重されるべきではあるものの、提唱者の手から離れてその時代の人や社会の扱い方に揉まれていく。 個人的には、企業人の失言や企業の不正が発生（発覚）した際に、一方的にそれらを叩く報道が多い中で、中からでしか分からない背景などを善悪の区別が無い状態で見てみたい。 逆に、企業の素晴らしい取り組みに対しての客観的な発信も出てくるのだろう。

コロナ禍のためリアルの福利厚生サービスは厳しいと言える象徴的な出来事か。 「働く人が就職先を決める条件の一つに福利厚生を挙げることも多い」というのは本当にそうだろうか。 サブスクリプション型課金であるだろうから、社員の能動的な行動が無いとお金を垂れ流すような形になってしまう。 そのこと自体が、これら企業の収益を支えているとするならば持続可能なビジネスにはならないだろう。

タリバンによるアフガニスタン制圧のニュースから約1週間、意思決定のスピードが圧倒的に早いですね。 コロナ禍において彼らのビジネスは相当な打撃を受けている中で、こうした具体的で利他的なアクションを素晴らしく思う。 こういう状況だからこそ起こせたという見方も出来るが、仮にコロナ禍ではなくとも彼らはこうしたのだと思う。

自分が頭取だったらこの問題にどう取り組むだろうか。 これ以外の経営課題をすべて後回しにする勢いで取り組んだとして、現状把握だけでも1年では済まないだろう。 ただ、ある程度細かい粒度でトップマネジメント層が現状把握をすることがスタートであるようには思う。 結果、仮にシステムを刷新するとしても、現状のシステムはあと数年使い続けないといけないだろう。その間も大規模なシステム障害の可能性と向き合い続けないといけない。 攻めと守りを同時に決断できる胆力のある経営者。 誰なら成し遂げられるだろうか。

このコロナ禍で長男は大好きな折り紙にさらに没頭するようになり、300以上の折り数の作品もやってのけてしまう。 放っておいたら1日中やっていることがあるが、「内的動機付け」が本人の中で上手く機能しているのだと思う。 とはいえ、ゲームやYouTubeも同様に長い時間やることが多い。 ただ、折り紙のおかげで記事にある「心の復元力（レジリエンス）」が高いのか、ゲームにおいては上手くいかなくても感情を揺さぶられることが無く何度もチャレンジする姿勢が見られる。 逆に、兄にかまってほしい次男が折り紙を邪魔すると、とても感情を乱されてしまい大泣きすることも多々ある。 ここで言われている意味合いとは少し異なるかもしれないが、原因が自分にある場合のレジリエンスは高いものの、外的刺激に対する感情のコントロールが弱いようだ。 ただ、ある特定の状況において極端なスキルを持てているのは強みだと思う。 課題は人それぞれだし、もっと立体的であるだろう。 長男においてはこの内的動機付けのレジリエンスを様々なシーンに活かせるようにしてあげたい。 そしては今後は、様々なシーンにおいて極端さを知り自分なりの中庸を得ていくことで、より奥ゆきのある人間性を築いていってほしい。

男子のライブ配信も見てるが、失敗してもカメラに向かって「ゴメン」のジェスチャーと笑顔、そして良いメイクが出来れば終わった後も得点にならないパフォーマンスで沸かせる。 軽いと見る人もいるだろうがこれがスケボーのカルチャーであるなら、五輪のカルチャーも尊重しつつ人々の価値観をアップデートしていければいいのではないか。