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森林保全、市場主導型解決策にほぼ効果なし 報告書
AFP
松沢 優希日本IBM サステナビリティ担当 シニア・マネージング・コンサルタント
論文では、多くのプロジェクトを分析したうえで、現行のプロジェクト設計や実施方法では、特に当事者の地域住民の生活や社会経済にとっては、効果がなかったり逆効果な面があることが指摘されています。 環境問題への対応はもともと経済合理性を見出しにくく、人為的に経済インセンティブを付与して動かす方法は、どんなに綿密にシミュレーションしても、歪みが生じたり不適切な運用がされやすい面があるのだと思います。そして多くの国際的な利害関係者が絡む大がかりなプロジェクトとなっているために、うまくいかなかった時も過ちを認めにくく軌道修正しにくい、という部分もあると推察します。 国連のハイレベル・フォーラムで、この発表を受けて現行・計画中のプロジェクトをやめようという動きにはならないと思いますが、環境・経済・人間(資源伐採側/資源消費側)すべてにプラスに働くことは現状非常に困難であることを今一度認識したうえで、改めて国際協調的に全方位が良くなる仕組みを目指すことやこの分野の技術進歩を促すことが重要であると確認することになるのではないかと思います。
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