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【図解・アルツハイマー】「不治の病」を治す薬はできるのか
青山 裕紀株式会社Splink CEO
「レカネマブ」への期待値は後段にあるように、一患者レベルまで落としていくと限定的であることは否めない。しかし、この新薬が社会実装された場合、「夢の新薬」にはならなかったとしても、新薬が新しい夢を作る、そのきっかけになることは間違いない。新薬が変革する世界は、
1. 認知症の病気のあり方(捉えられ方)を変える
2. 診断のあり方を変える
3. 神経治療薬のペイシェントアクセスを変える
それぞれの分野での新たな産業や患者への貢献を含む、新しい脳のヘルスケアの需要は増すであろう。特に、病気への理解(疾患啓発)、患者の層別化(患者選択)、こういった分野での前進を作ることで、今後の認知症をはじめとした新薬の開発に貢献するであろうことは言うまでもないため、この人類史上有数の社会課題をエーザイ社を筆頭に社会として、国として解決することに貢献したい
世界的課題の認知症 注目される“アミロイドβ“とは
青山 裕紀株式会社Splink CEO
疾患修飾薬が登場するDMT時代(Disease Modifying Therapies)。治療薬の効果を最大化し、医療経済の観点からも重要となるのが患者の層別化。そのために診断のあり方が大きく変わっていくことが想定される。本稿で挙げられているような血液バイオマーカーに加え、SaMDによる画像診断など、これらの合わせ技によって、患者の層別化の精度を如何に安価に、如何に確実に行っていくかが重要になる。特に、単一バイオマーカーではない形でのアプローチの際に見落としてはいけないのは、患者が高齢になればなるほど、混合病理と呼ばれアミロイドβ単体では無くなったり、或いはSNAP(Suspected non-Alzheimer disease pathophysiology)と呼ばれる疾患が現れているため、この投与対象者の選択の課題は大きくなる。
医療財政の観点からもDMT時代は、患者選択がますます重要になるが、本質的に重要なことはDMTというだけではなく、それらもまたそれ以外の介入アプローチも含めて、如何に経済的に、肉体的に低い負荷で安全な治療介入を患者に届けることで自身とその家族のQOLを向上させることができるか。そのために何ができるがが中枢神経領域の医療の課題である
【2023年の経済】小さくても働く人に選ばれる組織になる習慣
青山 裕紀株式会社Splink CEO
かつては、採用面接で自分たちが候補者を選んでいると言う感覚で面接をする人が多かったように思います。コロナ前は、もしかしたらそれでもよかったかもしれません。コロナ禍を通じてリモートワークが当たり前となり、労働において時間的・場所的な自由度が上がる中、かつてのような感覚では、もはや良い人材は採用できない。採用においても日時業務においても、企業は”見る”と同時に”見られている”という感覚を持たないと、候補者からも社員からも選ばれない企業になってしまいます。
企業が顧客のためにプロダクトや顧客体験を向上させることに猛烈な努力をするように、社員や候補者にとって魅力的な会社であることを企画・推進していくことを当たり前にしていくことが、これからの会社経営には求められます。
エーザイのアルツハイマー治療薬、米FDAが迅速承認
青山 裕紀株式会社Splink CEO
DMT*時代の幕開け。
(* disease modifying treatments 疾患修飾薬)
”癌は一度なったら終わり”と言われていたものが、この数十年で予防、治療、ケア、生命保険など人々に様々な選択肢が提示されるようになった結果、病気に対する考え方が大きく変わった。レカネマブをはじめとした疾患修飾薬の登場により、認知症もまた同様の歴史的なモメンタムを迎えつつあります。
アミロイドβの沈着やタウ蛋白の異常リン酸化により、神経細胞の脱落や変性が起こってしまい、やがて細胞蘇生が不可逆となります。神経細胞が可逆性のあるうちに投薬など早期介入することが重要となるが、まだ症状が明らかではないうちの認知症の早期発見や鑑別診断の課題は大きいです。レカネマブが今後、世界に広がる場合、薬剤そのもの有効性・安全性、薬価の問題など当然あるが、同時に早期発見や正確な診断などのPatient Accessの形成が大きな壁となることが想定されると共に、エーザイをはじめとした製薬企業の手腕が問われる重要な局面となります。一人でも助かるはずの患者さんとその家族のQOL向上が実現される未来が早く現実となることを願っています。
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