ホーム
4フォロー
20フォロワー
“人手不足倒産”が日本経済にとっては「いい倒産」である理由
Diamond Online
牧野 和彦ナレッジマネジメントジャパン株式会社 代表取締役
日本経済の新陳代謝が進むという観点からは、確かに人手不足倒産は「いい倒産」と言えるかもしれません。 ただ、記事の最後にある経営者が倒産する前に身売りを検討しては、という下りには違和感を覚えます。経営者はそんなに簡単に自分の会社を売りに出せません。 一昔前、連帯保証のため、倒産と共に自殺する経営者がかなり見受けられましたが、今では、減っています。 近年、夜逃げのような私的整理よりも、裁判所が介在する法的整理の割合が9割近くに高まっています。 今では、会社の倒産と同時に、経営者は自己破産を申請するのが一般的です。自殺する必要もないし、再起することも充分可能だからです。 この30年で、経営者の意識が大きく変わり、また、法的整理のメリットについても浸透した結果だと思います。 倒産とは違いますが、年間に3万社近く近く廃業する現在、経営者の身売りに対する意識や知識が変われば、それこそ、日本経済は活性化するはず。 売却しても、社員の雇用が保証されるのなら、倒産や廃業よりましだと考える経営者も多いかもしれません。 また、身売りなどという表現もやめて、MBOならぬ、サードパーティーバイアウト(TBO)とイメージを変えてはどうでしょうか? 流行りに弱い日本人は、「TBOで引退後は悠々自適」みたいなイメージができると、案外、追随する人も多いのでは? 月9などで、TBOをドラマ化してもいいと思います。
225Picks
NORMAL