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Zoom、全世界ダウンロード数10億件突破 22年上期の「世界でもっとも利用されたビジネスアプリ」に
ITmedia NEWS
橋本 啓介CNAレポート・ジャパン UC Industry Analyst
Zoomが2011年設立されたころから、ビデオ会議企業の一社(2012年社名をSaaSbeeから変更し、Zoom ベータ版リリースしたころあたり)として見てきてはいましたし、2012年頃のウォールストリートジャーナルがZoomのことをシリコンバレーの小さなベンチャー企業がと紹介していたのをとても懐かしく思い出します。 それに先立ち、Zoom立ち上げで投資先をさがしていたときにベンチャーキャピタルに話をしたところ、マイクロソフトやシスコ、Blue Jeans、ポリコムなど強豪がいる市場に参入しようとするとは、無理だ、辞めておけ、みたいなことを言われたそうですね。当初出資先を探すのが大変だったようです。しかし諦めなかったようですね。それが今こういったビデオ会議市場をリードする世界的な企業に成長したわけです。 ところで、ビデオ会議市場、90年代からご存じの方はわかると思いますが、この20年数年は大きな変革期でした。専用端末が主流であった時代から、90年代のNetMeetingやCuSeeMe、Webex(1997年設立)そして2003年P2Pのスカイプの登場を経て、当時のWeb会議大手Placewareを買収したマイクロソフト、2007年Webexを買収したシスコ(後TANDBERG社も)のビデオ会議市場本格参入でユニファイドコミュニケーションへの動きが加速され、そこにクラウドが入ってきて、クラウドビデオ会議という時代が到来したんですね。Zoomがクラウドビデオ会議時代の象徴と言ってもいいかもしれません。 Zoomはビデオ会議ベンチャー企業として立ち上がってきましたが、今まさにコミュニケーションプラットフォーム企業へと脱皮しつつあります。これからのEric Yuan氏の舵取り、そしてZoomはどうなっていくのか業界ワッチャーとしても大変興味があります。
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Zoom、「成長企業」に黄信号 再加速のカギは大口客
日本経済新聞
橋本 啓介CNAレポート・ジャパン UC Industry Analyst
Zoomの2011年の設立以来のターゲットユーザは大企業ではなくSMBが中心だったわけで、そこに期せずしてコロナによる“急拡大”。ユーザの数もコロナに入った2020年から急激に増えている。 急拡大がなぜ期せずしてなのかというと、CEO Eric Yuan氏は何年か前ですが「急激な成長は望まない。新規顧客よりも既存顧客を大事にし口コミによるorganic growthを目指したい。」と述べています。シリコンバレーでは珍しく(?)、規模の拡大を追求するタイプではない同氏。そういったことから大口客対策はこれまであまりある意味”眼中”にはなかったのかもしれません。そもそも以前は、大企業は狙いませんという感じだったようです。それでSMBを中心に据えた。しかしそれがわざわいしてか先般のセキュリティ問題を起こしたのかも知れませんが。 いずれにしても、直近の四半期で大口客が2900社とは言え、IPO以後の数値を見ていると急増ではないですが四半期毎に順調に増えているのでこれからどうなっていくか注目したいです。 今後の対策として、今後新機能・新サービスの追加にとどまらず(Teamsとかなり競り合っている感じですが)、現在既に展開しているZoom App Marketplace(2022年6月現在1,500アプリ登録)、開発者向けの環境であるZoom Developer Platform、あるいはZoom認証製品を始めとしたパートナーエコシステムなどをどのように拡大・充実化していくかこのあたりが対策のカギになっていくのではないかと個人的には見ています。
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