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財務部門で進む「エクセル離れ」
The Wall Street Journal
中田 淳Anaplanジャパン株式会社 社長執行役員
文中に出てくるアナプランの日本事業の責任者です。Excelと新しいクラウドの二元論のようになっていますが、私の理解は異なります。少し解説させてください。 会社の中には数十人、数百人が関わるプロセスがあり、ここからデータを集める時、特に「見込み」や「計画値」や「予測値」など、人の頭の中(勘ともいう)や胸の中(ガッツともいう)にしかない数字を集めるのに、Excelが最も広く用いられています。しかし皆さんご存知の通り、Excelは個人向けでは最強のツールですが、一たび多くの人が関わると、セキュリティ、バージョン管理、フォーマット崩れ、集めてコピペして集計しての手作業など、様々問題があります。 アナプランのようなツールはこの問題を一気に解決できるため、日本でも顧客数を増やしていますが、果たしてそれだけのメリットで無料同然のExcelから乗り換えるでしょうか。働き方改革と言ってもまだまだ長時間労働を是とする風潮の日本企業では、努力と根性でExcelの課題を乗り越えようとする方は多いです。 お客様がアナプランのようなツールに投資をする際は、現場の生産性向上を考えてくれる優しい上司がいる訳ではなく、役職者が「短期間」に「より正確な計画や見込み」を強く欲しているケースばかりです。要は将来を見通すアウトプットを早く正確に、というニーズです。当たり前ですがExcelに頼っているとなかなか実現が難しく、ここに脱Excelの強いニーズがあります。 アナプランは「Excel」をリプレイスする存在ではなく、他に選択肢がないがためにExcel化してしまった、多くの人が関わる複雑な「プロセス」を置き換えるものとお考え下さい。ちなみにこのExcelプロセスは財務だけでなく、営業やサプライチェーンや人事など、会社の中のあらゆる業務領域に存在しています。実際国内のアナプランの引合いはサプライチェーン方面からが最も強いです。ご参考ください。
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