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【基礎情報整理:スタートアップ 】(その2)なぜブラジルでフィンテックが盛んなのか
中谷 優花
中南米のスタートアップ企業の6割をブラジルが占めている。これはブラジル政府が中心となってスタートアップがしやすい状況をつくっていると言うことができる。筆者によると、ブラジル中央銀行は1.金融包摂、2.競争、3.透明性、4.教育、5.持続可能の5つの柱に沿って金融の民主化を進めている。そしてファンティック分野の中でもオープンバンキング/ファイナンス分野が成長すると見通されている。日本ではPayPay株式会社がこれに似ている。しかしブラジルの場合は国規模で政策が進められているため信頼度も高いだろう。隣国ウルグアイ、アルゼンチン、アメリカのオーランドでも使用できるとなれば利便性は高まる一方だ。さらにブラジル通貨・レアルのデジタル化も進めている。国内の多くの銀行がプロジェクト協力をしているのだ。通貨は国民の生活に直結するものであるし影響力も大きいため、スタートアップをする際に多くの支援をしてもらえる環境があるブラジルは新たな市場や企業が進出しこれからも経済発展が期待できる。
【定点観測】国連機関による2023、24年のGDP成長率予想と中南米経済の「ミカタ」
中谷 優花
国連による経済成長予想が2023年では2.2%であるが、2024年では1.9%に下がっている。グラフを見てわかるように南米、中米、カリブ地域全域で2024年にはGDPが下がっている。しかしその中でも2024年にGDPが下がると予想されている地域は、中米及びメキシコのマイナス0.8%とカリブのマイナス0.8%である。筆者によると、非資源国(中米、カリブ地域)と資源国(南米)は経済成長が相反するという。2024年で考えてみるならば、資源価格が上昇局面にある年だと言うことができるだろう。このような予想が立てられた要因として、世界的なインフレの長期化、ロシア・ウクライナ戦争の長期化によるエネルギー、食糧価格の上昇が考えられる。中米・カリブ地域にとって、隣国アメリカの経済が好調ではないことと資源価格が高いことは自国のGDP成長率をマイナスにさせる大きな原因になる。
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