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フランス発フレグランス「キャロン」から新作フレグランス 214回の試行錯誤を重ねて誕生したムスクとウッディーのハーモニー
WWD JAPAN.com
香水ジャーナリスト YUKIRIN香水ジャーナリスト
CARONの歴史は古く(119年前の創業)、歴史的に名香と呼ばれる香りも多数あり、世代を超えて愛されている。現オーナーであるアリアン・ド・ロスチャイルドと調香師のジャン・ジャックによりリブランディングされ、日本では2021年の三越伊勢丹サロン・ド・パルファンにて、刷新されたボトルと共にお披露目となった。(これまでも日本では輸入代理店をフォルテが務め販売されてきたが、ロスチャイルド財閥によりリブランディングされた姿はこの時が初となる) 2021年のサロン・ド・パルファンでは、過去の顧客層より若い世代の来店も多かったため。CARONを知らない世代にとっては「新しいブランド」として注目を集めた。また、これまで日本で「売れ筋」と言われてきた石けんやシトラスの香りや、CARONのこれまでの顧客層に親しみのあったエレガントなフローラルノートではなく、「タバック・エクスキ」というタバコとチョコレートの香りが爆発的に注目を集め、関係者を驚かせた。 「ムスク・オリ」に携わったのは、オリヴィア・ドゥ・ロスチャイルドという若き女性。名前からも分かる通り、 CARONの現CEOであるロスチャイルド財団の親族であり、まだ大学生であるというから驚きだ。彼女の現代的で新しい感性と、調香師ジャン・ジャックとのタッグにより誕生した。ブランド初の合成香料100%というフレグランスでありながら、繭に包まれているようなスキントーンフレグランスである斬新さは、オリヴィアの新世代感覚が活きていると感じる。日本でも売上が期待できるフレグランスだと思う。
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