星 良孝

最近の研究では、肥満を抱える成犬10匹を対象に、プロバイオティクス、オメガ3系脂肪酸、ビタミン、ミネラルの補給が生化学マーカーと腸内フローラに与える影響について調査されました。この研究の主な焦点は、肥満とそれに伴う代謝機能障害、炎症反応、肝機能への影響です。研究期間は35日間にわたり、使用されたサプリメントにはシリブム・マリアナム抽出物、コリンクロリド、バチルス・サブチリス、フラクトオリゴ糖、大麦由来ベータグルカン、ベタイン、n-3多価不飽和脂肪酸、ビタミンB12、ビタミンC、アルファトコフェロール、亜鉛、マグネシウム、アルギニン、タウリン、加水分解タンパク、マルトデキストリンが含まれています。 7日ごとに行われた臨床および実験室評価により、サプリメント投与によってALP（アルカリホスファターゼ）、グルコース、直接ビリルビン、CRP（C反応性蛋白）の有意な減少が観察されました。これは炎症の減少および代謝状態の改善を示しています。一方で、腸内フローラに対する影響については、アルファ多様性の有意な減少と短鎖脂肪酸と乳酸の総量の低下が観察されましたが、ベータ多様性には明確なパターンが示されませんでした。 この研究からの観察結果は、サプリメントが肥満犬の健康改善に有効である可能性を示唆していますが、微生物群における個体間の変動性がサプリメントの効果を確実に検出する上での課題となっています。したがって、具体的な貢献に関するさらなる調査が必要です。この研究は、肥満犬の治療における栄養補助食品の利用についての理解を深めることに貢献するものであり、今後の研究においてさらなる探求が期待されます。

アラガン・エステティックスが、女性起業家を支援するための助成プログラムを2024年も継続することを発表しました。このプログラムは、助成金の提供だけでなく、メンターシップ、コーチング、そしてサポートするコミュニティを通じて、男女間のギャップを埋めるための支援を行います。アラガン・エステティックスは、個性や多様性に着目し、美容医療業界における女性の役割と影響力を高めることを目指しています。 このプログラムは、女性起業家が直面する障壁を取り除き、彼女たちが自身のビジネスを成長させることを目的としています。 アラガン・エステティックスによるこの助成プログラムは、美容医療の大手による、個性や多様性への注目とも関連しているようで、今後の美容医療の方向性を考える上での参考にもなりそうです。

タイで、無免許で美容医療を提供していた施設が当局によって摘発されました。この摘発により、複数の医師を含む関係者が逮捕されています。興味深いことに、このような無免許での医療提供は、タイ国内でこれが初めてではなく、昨年にも同様のケースが報じられていたことが分かります。さらに、この問題はタイに限ったことではなく、日本国内でも同様の無免許による施術が問題となっています。 この事件は、美容医療の安全性と質をめぐる議論を再燃させるものであり、患者の安全を確保するためには適切な資格を持った専門家による施術が極めて重要であることを浮き彫りにしています。無免許での施術は、重大な健康リスクを伴う可能性があり、消費者は施術を受ける際には提供者の資格を確認するように警戒が必要です。 この事件はまた、美容医療業界に対する規制と監督の強化を求める声を高めることにもつながっています。各国の政府や関連機関には、無免許の医療提供者に対する監視を強化し、患者が安全で質の高いケアを受けられるようにする責任があります。このような事件を防ぐためには、適切な規制の実施と、それを支える十分なリソースが不可欠です。

ドミニカ共和国で美容整形手術を受けた人の手術後死亡事例が急増 大半は女性で、脂肪吸引や臀部脂肪移植術を受けた人が多かった 肥満や複数の手術を同時に受けるなどのリスク因子を持つ人が多かった

大阪府警が、脂肪吸引後の不適切な処置で男性を死亡させた疑いで医師を書類送検 男性は施術後、出血により窒息死。医師は遠方からの対応難しさなどで容疑否認 脂肪吸引に伴うリスクはかねて指摘されており、事前に十分な情報を集めることが重要

治療用医薬品管理局（TGA）からの書簡送付 → TGAのアシスタントディレクター、ケイト・ケイロック氏により、業界団体に書簡が送られた。 フィラー注射広告の禁止 → 書簡では、フィラー注射に関するすべての広告が禁止されることが示された。 広告における触れてはいけない治療 → シワやその他美容効果を出す注射に関する広告が一切禁止。ボツリヌス療法やヒアルロン酸注射も含む。 違法広告の扱い → 注射に関する広告を示すと違法と見なされる。 許可される広告の内容 → 「シワにお悩みの方はご相談ください」といった一般的な説明のみ許可される。

乳がん検診で一般的に行われているマンモグラフィ検査。この検査では、「がんの疑いあり」と診断されたものの、その後の精密検査などでがんではないとわかる「偽陽性」のケースがあります。このたび海外研究によれば、マンモグラフィ検査の結果が偽陽性だった場合、その後20年にわたって乳がんになるリスクが高くなると報告されました。当てはまる人は気をつけておくとよさそうです。

フラクショナルCO2レーザーによりケロイドの厚み、色素沈着、硬さが改善。 副作用はあるものの、全体的に発生率は低い。 ケロイド治療の有効な選択肢として注目されている。

美容医療の現場に立つ男性看護師に集まってもらい、座談会を開催。女性看護師とは違った視点もあり、美容医療を検討するときのヒントにもなるかもしれない。第4回は、慎重になった方がよい施術について。

米国でニキビ治療の最新ガイドラインが発表された。 複数の塗り薬の組み合わせ、抗生物質の使用制限などが提示された。 日本にそのまま適用することはできないが、治療を考える参考になりそうだ。

ロート製薬、フランス子会社を通じアイルランドの「エマ・エステティクス」と提携 エマは美容デバイスを開発しており、ロートの美容医療事業とのシナジー狙う ロート製薬は再生医療や大学との共同研究などで美容医療を強化している