セブン前に「仮セブン」開店 契約解除問題で本部側 大阪

セブン-イレブン東大阪南上小阪店の駐車場にオープンした仮店舗(左)。元オーナー、松本実敏さんが壁を見上げていた=4日午前、大阪府東大阪市(沢野貴信撮影)
セブン-イレブン東大阪南上小阪店の駐車場にオープンした仮店舗(左)。元オーナー、松本実敏さんが壁を見上げていた=4日午前、大阪府東大阪市(沢野貴信撮影)

 フランチャイズ(FC)契約の解除をめぐり、コンビニ大手「セブン-イレブン」本部側と東大阪南上小阪店(大阪府東大阪市)の元オーナーの間で対立が続いている問題で、本部側が建設を進めた直営の仮店舗が4日、休業中のもとの店舗前にオープンした。

 対立は平成31年2月、元オーナーの松本実敏(みとし)さん(59)が、本部側が認めないまま深夜営業を中止したために起きたとされ、コンビニ各社が24時間営業を見直すきっかけとなった。

 本部側は同年末にFC契約を解除し、翌1月に建物引き渡しなどを求めて大阪地裁に提訴。続いて松本さんも契約解除の無効を求めて提訴している。

 同店は契約解除を受けて1年以上休業中。本部側は「地域住民らが1日も早い再開を求めている」とし、判決を待たずに同店の駐車場内に仮店舗を設置することを決めたという。仮店舗は24時間営業で、この日朝のオープンと同時に買い物客が訪れていた。

 一方、松本さんはもとの店舗前で取材に応じ、「物言うオーナーをつぶすために本部はここまでやる。場外乱闘ではなく、裁判で戦っていきたい」と本部側に抗議した。

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