川崎汽船、洋上風力支援に参入
川崎汽船と同社傘下の川崎近海汽船は30日、共同出資会社を6月にも立ち上げ、洋上風力発電の支援事業に参入すると発表した。出資比率は川崎汽船と川崎近海汽船がそれぞれ50%ずつとなる。国内で導入が加速するとみられる洋上風力の開発や建設作業に積極的に関与する。共同出資会社の社長には川崎近海汽船の久下豊社長が就く。
政府は2050年までの温暖化ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を掲げ、洋上風力発電を再生可能エネルギーの主力電源として位置づけている。海外企業の参入も相次いでおり、国内勢として立場を確立したい考えだ。
まずは川崎近海汽船グループが保有するオフショア支援船2隻を中心に活用し、今後の需要に合わせて新造船の建造も検討する。当面、船などの資産は親会社が所有する。