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ヴィトン、プラダなどの高級ブランドと共同でブロックチェーンを開発

高級ブランド、ルイ・ヴィトンを運営するLVMH(モエヘネシー・ルイ・ヴィトン)は、プラダおよびカルティエと共同で、世界初のグローバル・ラグジュアリー・ブロックチェーンである「Aura Blockchain Consortium(以下、Aura)」を開発した。20日、LVMHの公式サイトで発表された。

Auraを使用するブランドは、独自のデータを管理し、顧客のプライバシーに関する最も厳格な基準を遵守し、情報は変更、改ざん、ハッキングされない形でブロックチェーンに保存されるという。

LVMHは、製品の信ぴょう性、責任ある調達、持続可能性に関する情報を安全なデジタルフォーマットで伝達するという課題を解決するためにAuraを開発した。また製品のライフサイクルを通じて、消費者に高いレベルの透明性とトレーサビリティーを提供したいとしている。

同社によると、高級ブランドに特化したブロックチェーン技術であるAuraは、製品のIDと顧客のIDを照合することで、消費者が製品の履歴や真贋の証明にアクセスできるインフラを提供ができる。これによって得られる情報として、原材料から商品の購入まで、全ての段階で信頼性の証明が得られる。

偽造品の多い高級ブランドにおいて、一般の消費者はAuraを利用することで第三者の検証を必要とせずに、信頼できるデータを用いて購入した正規品のライフサイクル全体を追跡することも可能だ。

またLVMHはAura独自の特徴として、高級ブランドが消費者とコミュニケーションを取るために素材の品質、職人の技能、製品の創造性にまつわる独自のストーリーを伝え、顧客とブランドの関係を強化することもできると説明した。

LVMHのマネージング・ディレクターであるToni Belloni氏は、「Auraは、ブロックチェーンを使うことで自社の製品をよりよく知ってもらうためのシンプルなソリューションを提供します。これは、お客様とのつながりを強化する絶好の機会となります」と優位性を述べ、「プラダやカルティエのような高級ブランドと手を組むことで、Auraに参加するブランドは透明性とトレーサビリティーをリードするでしょう。今後、他の競合他社も我々のプロジェクトに参加してくれることを期待しています」と、さらなるブランド企業の参加を促した。

画像:Shutterstock