池袋暴走2年「やれることやったと…」 遺族男性、裁判への願い

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事故から2年となり、花束を手に現場となった交差点近くに設置された慰霊碑に向かう松永拓也さん=東京都豊島区で2021年4月19日午後0時16分、小川昌宏撮影
事故から2年となり、花束を手に現場となった交差点近くに設置された慰霊碑に向かう松永拓也さん=東京都豊島区で2021年4月19日午後0時16分、小川昌宏撮影

 東京・池袋で2019年4月に起きた乗用車の暴走事故から2年となった19日、妻の松永真菜さん(当時31歳)と長女莉子ちゃん(同3歳)を亡くした拓也さん(34)が現場近くの公園にある慰霊碑に献花し、報道陣の取材に応じた。主なやりとりは次の通り。

 ――事故から2年を迎えた今の気持ちは。

 ◆2年前の朝までは確かに生きていた妻と娘がこの世から去り、悲しみと苦しみの中で生きてきた。自分はどうやって生きていけばいいのか、何をすべきなのかと。交通事故を撲滅するための活動を関東交通犯罪遺族の会(あいの会)の仲間と共にやり、裁判では、遺族としてできることを全てやろうと生きてきた。ここに来るたびに「こんな思いをもう誰にもしてほしくない」と思う。

 ――慰霊碑の前で手を合わせ、どんなことを考えたか。

 ◆心の根底にあるのは2人への愛と感謝。2人の命は無駄にしないよ、という思いをもう一度伝えた。僕のことを心配していると思うので「生きていくと決めたから、心配しないでくれ」と。2人に胸を張って会えるように生きていくから、心配しないでと伝えた。

 ――交通事故を無くすためには何が必要か。

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