ペルー大統領選、ケイコ氏が決選投票か

 【ニューヨーク=平田雄介】南米ペルーの大統領選の投開票が11日行われ、選挙管理当局の中間集計(開票率11・4%)によると、急進左派の小学校教師、カスティジョ氏(51)が得票率15・8%で首位に立った。エコノミストで中道右派のデソト氏(79)が14・48%で2位。18候補が乱立し、どの候補も第1回投票で当選に必要な過半数の得票は難しく、上位2人が6月6日の決選投票に進む見通し。

 選管によると、3位は右派の企業家ロペスアリアガ氏(60)で13・13%。日系2世のフジモリ元大統領(82)の長女で保守派のケイコ氏(45)は12・19%で4位につけた。

 世論調査会社イプソスの出口調査の中間集計(開票率69・1%)によると、ケイコ氏の得票率は14・5%で、カスティジョ氏の18・6%に次ぐ2位。イプソスは誤差を1ポイント以内としており、ケイコ氏が決選投票に進出する可能性も伝えられている。

 ケイコ氏は2011年と16年に続く大統領選3度目の挑戦。過去2回は決選投票で敗れた。父親の大統領時代の功績を前面に出して選挙戦を展開。当選した場合は在任中の人権侵害で服役中の父親を恩赦するとしている。

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