医療破綻回避に兵庫県が自宅療養導入 子育て介護中の軽症者対象

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新型コロナウイルスの対策協議会、対策本部の合同会議で、あいさつする井戸敏三知事=神戸市中央区の県公館で
新型コロナウイルスの対策協議会、対策本部の合同会議で、あいさつする井戸敏三知事=神戸市中央区の県公館で

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、兵庫県は9日、対策本部会議と医療関係者らでつくる対策協議会を合同開催し、新たな対策を決めた。感染者はこれまで入院かホテルでの宿泊療養を原則としていたが、医療機関の負担を軽減するため、10日から自宅療養を取り入れる。井戸敏三知事は記者会見で「医療の逼迫(ひっぱく)した状況を踏まえ、自宅療養の実施に踏み切った。対策をしない限り医療が破綻する」と説明した。【宮本翔平】

 9日の県の新規感染者は314人で3日連続で300人を超えた。直近1週間平均の患者数は247人、8日時点の重症者は85人で、いずれも増え続けている。対策協議会座長の荒川創一・神戸大大学院客員教授は県内の状況について「第4波が来ている。病床は逼迫し、重症化しても適切に重症対応の病床に入れないことが起きるかもしれない」と危機感を示した。

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