新型コロナでEUの平均寿命が軒並み縮まる

 【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)統計局は7日、新型コロナウイルス流行により、EU27加盟国の大半の国で昨年、平均寿命が前年を下回ったと発表した。

 発表された2020年の暫定値によると、下がり幅が最も大きいのはスペイン。平均寿命は19年には84歳だったが、1・6年縮み82・4歳になった。イタリアは1・2年縮んで82・4歳、フランスは0・7年縮んで82・3歳、ドイツは0・2年縮んで81・1歳になった。

 例外はデンマーク、フィンランドで、それぞれ0・1歳延びた。統計局によると、EUでは1960年以降、平均寿命は延びる傾向にあった。新型コロナによる感染死者は、EU域内で約60万人にのぼる。

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