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デンマークのe-Bikeブランド「MATE.BIKE」が日本上陸!折りたためる「MATE X 250」は超クール!!

デンマークのe-Bikeブランド「MATE.BIKE(メイトバイク)」が、このたび、日本に初上陸した。MATE.BIKEはこれまでクラウドファウンディングでローンチしており、2016年に最初のe-Bike「MATE」をリリースする際に約7億円の出資を集め、2018年に発売した2代目モデル「MATE X」でも約19億円の資金調達を実現。ヨーロッパでもっとも成功したクラウドファウンディングだという。そんなMATE.BIKEが、日本の規格に適合させたe-Bike「MATE X 250」を携え、日本市場に参入。しかも、東京・恵比寿に世界初となる直営店「MATE.BIKE TOKYO」もオープンしたのだ。その内覧会と試乗会が開催されたので、取材してきた!

2021年3月26日(金)にオープンした直営店「MATE.BIKE TOKYO」(東京都渋谷区東3-25-7)。営業時間は11〜19時で、不定休。予約をすればMATE X 250に試乗することもできる。なお、今回の内覧会では紹介されていないが、MATE X 250よりタイヤの細い「MATE CITY」も用意されており、購入(プレオーダー受付や試乗も可能

2021年3月26日(金)にオープンした直営店「MATE.BIKE TOKYO」(東京都渋谷区東3-25-7)。営業時間は11〜19時で、不定休。予約をすればMATE X 250に試乗することもできる。なお、今回の内覧会では紹介されていないが、MATE X 250よりタイヤの細い「MATE CITY」も用意されており、購入(プレオーダー受付)や試乗も可能

店内にはカフェスペースも併設。ヴィーガンや体が喜ぶメニューを提供する予定だという

店内にはカフェスペースも併設。ヴィーガンや体が喜ぶメニューを提供する予定だという

日本仕様になってやってきた「MATE X 250」

「MATE X 250」はクラウドファウンディングでローンチされた「MATE X」シリーズのひとつ。MATE Xにはバッテリー容量や上限速度の異なる3つのモデルがラインアップされており、MATE X 250は11Ah(48V)のバッテリーを搭載したモデルとなる。目を引く極太のタイヤを備え、バッテリーは外から見えないようにフレーム内部に搭載するといったクールなデザインや基本構造はそのままに、日本の規格に適合するように改良。街乗りに役立つサイドスタンドも標準装備されている。さらに、前後にサスペンションが付いており、太いタイヤと相まって高い走破性を発揮。郊外のオフロードや砂浜、ちょっとした雪道なども走行できるという。なお、当然ながらe-Bike(スポーツタイプの電動アシスト自転車)なので、免許不要で乗ることができる。

サイズは1,800(全長)×650(全幅)×1,240(全高)mmで、重量は28.5kg。価格は330,000円(税込)

サイズは1,800(全長)×650(全幅)×1,240(全高)mmで、重量は28.5kg。価格は330,000円(税込)

カラーはSubdued Black、Dusty Army、Jet Grey、Ice White、Desert Storm、Sterling Moss、Intersteller、Caribbean Coral、Copper Cobberの9色が用意されており、この内、Intersteller、Caribbean Coral、Copper Cobberの3色は2021年限定カラーとされている

カラーはSubdued Black、Dusty Army、Jet Grey、Ice White、Desert Storm、Sterling Moss、Intersteller、Caribbean Coral、Copper Cobberの9色が用意されており、この内、Intersteller、Caribbean Coral、Copper Cobberの3色は2021年限定カラーとされている

バッテリーはフレーム内に搭載する仕様。容量は11Ah(48V)で、バッテリー残量ゼロの状態から満充電まで4〜5時間かかる

バッテリーはフレーム内に搭載する仕様。容量は11Ah(48V)で、バッテリー残量ゼロの状態から満充電まで4〜5時間かかる

ドライブユニットはバーファン製のハブモータータイプ。世界的にも採用しているメーカーが多いユニットだ。後輪の車軸(ハブ)に一体化した構造となっており、ユニークなデザインにひと役買っている

ドライブユニットはバーファン製のハブモータータイプ。世界的にも採用しているメーカーが多いユニットだ。後輪の車軸(ハブ)に一体化した構造となっており、ユニークなデザインにひと役買っている

見た目のポイントとなっている20×4.0インチのタイヤ。ホイール径こそ20インチだが、外径は24インチタイヤ並みのサイズだ

見た目のポイントとなっている20×4.0インチのタイヤ。ホイール径こそ20インチだが、外径は24インチタイヤ並みのサイズだ

フロントサスペンションにはロック機構が備えられており、不要な場面で動きを制限して走行抵抗を低減する

フロントサスペンションにはロック機構が備えられており、不要な場面で動きを制限して走行抵抗を低減する

リアにもサスペンションを装備。ストローク量は非公表だが、太いタイヤとともに走破性に貢献する

リアにもサスペンションを装備。ストローク量は非公表だが、太いタイヤとともに走破性に貢献する

アシストモードや速度、バッテリー残量などはハンドル中央に装備されたディスプレイで確認できる。アシストモードは5段階用意されており、最大80kmのアシスト走行が可能。ちなみに、ディスプレイ下部に搭載されたUSBポートでスマートフォンなどを充電することもできる

アシストモードや速度、バッテリー残量などはハンドル中央に装備されたディスプレイで確認できる。アシストモードは5段階用意されており、最大80kmのアシスト走行が可能。ちなみに、ディスプレイ下部に搭載されたUSBポートでスマートフォンなどを充電することもできる

コントローラーの「-」を長押しすると、ペダルを漕がずに時速6kmで進む「ウォークモード」に切り替わる。なお、コントローラーの下側にウインカーのスイッチがあるが、日本で販売されるMATE X 250には装備されない

コントローラーの「-」を長押しすると、ペダルを漕がずに時速6kmで進む「ウォークモード」に切り替わる。なお、コントローラーの下側にウインカーのスイッチがあるが、日本で販売されるMATE X 250には装備されない

普段使いするのに役立つ、サイドスタンドを標準装備。フェンダー(泥よけ)はオプションとなる

普段使いするのに役立つ、サイドスタンドを標準装備。フェンダー(泥よけ)はオプションとなる

キャリアは標準装備されていないが、オプションで用意される予定だという

キャリアは標準装備されていないが、オプションで用意される予定だという

28.5kgある車体は比較的重めではあるものの、前後にディスクブレーキを採用しており、重い車体をしっかり止めるだけの制動力を確保している。変速ギアはリアのみで外装式の8段。

変速ギアはシマノ製のアリビオグレード。フロント側には変速は装備されていない

変速ギアはシマノ製のアリビオグレード。フロント側には変速は装備されていない

グリップ式のシフト操作は、初心者にも扱いやすい。グリップは手のひらを受け止める形状のエルゴノミックタイプだ

グリップ式のシフト操作は、初心者にも扱いやすい。グリップは手のひらを受け止める形状のエルゴノミックタイプだ

ブレーキは前後ともシマノ製のディスク式。写真は油圧式だが、日本で販売されるMATE X 250は機械式となる

ブレーキは前後ともシマノ製のディスク式。写真は油圧式だが、日本で販売されるMATE X 250は機械式となる

そして、車体は折りたためるようになっている。フレームのロックを解除し、半分に折りたたむだけと手数も少なく、超簡単。ハンドルも折りたためるようになっているが、重量があるので電車で輪行するのは厳しそう。部屋の中に収納したり、自動車に積む際には折りたたみ機構が役立つはずだ。

フレームのロックレバーを起こせば、ロックが解除されて折りたためる。フレームを半分に折りたたむだけなので、難しくない

フレームのロックレバーを起こせば、ロックが解除されて折りたためる。フレームを半分に折りたたむだけなので、難しくない

ハンドルも根元にあるレバーを起こして、折りたたむだけ。あっという間に、折りたたみ完了した。折りたたみ時のサイズは590(幅)×1,030(長さ)×780(高さ)mm

ハンドルも根元にあるレバーを起こして、折りたたむだけ。あっという間に、折りたたみ完了した。折りたたみ時のサイズは590(幅)×1,030(長さ)×780(高さ)mm

なお、折りたたんだ状態にするとバッテリーの取り外しが可能に。もちろん、通常の状態でもバッテリーに充電できるが、駐輪場にコンセントがない場合は、バッテリーを取り外して室内で充電するといいだろう

なお、折りたたんだ状態にするとバッテリーの取り外しが可能に。もちろん、通常の状態でもバッテリーに充電できるが、駐輪場にコンセントがない場合は、バッテリーを取り外して室内で充電するといいだろう

街中で試乗! 目立ち度がヤバい!!

MATE X 250の試乗会も行われた。太いタイヤに28.5kgという重量の車体は、どのような走行フィーリングとなるのか気になるところ。店舗周辺を軽く走行してみた。

最初にペダルをこいで走り出すと、シティサイクルタイプの電動アシスト自転車のようにペダルを踏んだ瞬間にグイッと進むことはなく、加速とともにアシストが立ち上がる。実にe-Bikeらしいフィーリングだ。極太タイヤや重量級の車体をものともせず、走行はかなり軽快。ゆるやかに長く続く登り坂でもスイスイ走れた。筆者は極太タイヤを装備したe-Bikeに何台か試乗しているが、その中でもMATE X 250の乗り心地はかなり軽い。

見た目に反して軽快な乗り心地

見た目に反して軽快な乗り心地

また、ペダルを強く踏み込んでみても折りたたみ機構のヒンジ部分がきしんだり、たわんだりする挙動は感じられなかったので、フレームの剛性も高そう。サスペンションの動きはフロントがやわらかく、リアが硬めという設定となっており、本格的なオフロード走行を楽しむためのものではもちろんないが、段差を通過した際のショックはしっかりと吸収してくれた。

そして、なにより街中を走っている時の注目度がすごい。e-Bikeなのでモーター音はせず無音なのだが、インパクトのあるデザインは目を引くようで、すれ違う人たちの視線がMATE X 250に注がれていた。人とは違うe-Bikeに乗りたい人にはもってこいの個性を持ったモデルだ。

ジャパンアンバサダーに就任した俳優の窪塚洋介さんが乗ったシーン。e-Bikeにおいてデザインは重要なポイントだ

ジャパンアンバサダーに就任した俳優の窪塚洋介さんが乗ったシーン。e-Bikeにおいてデザインは重要なポイントだ

増谷茂樹
Writer
増谷茂樹
カメラなどのデジタル・ガジェットと、クルマ・バイク・自転車などの乗り物を中心に、雑誌やWebで記事を執筆。EVなど電気で動く乗り物が好き。
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中村真由美(編集部)
Editor
中村真由美(編集部)
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。気づけば15年以上、生活家電の情報を追い、さまざまな製品に触れています。
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