静岡・伊豆の国市、大河館の予算通らず 国交付金の扱い苦慮

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国交付金を前提とした大河ドラマ館関連予算を外した一般会計予算案を可決した伊豆の国市議会=静岡県伊豆の国市役所で、2021年3月30日午後8時10分、石川宏撮影
国交付金を前提とした大河ドラマ館関連予算を外した一般会計予算案を可決した伊豆の国市議会=静岡県伊豆の国市役所で、2021年3月30日午後8時10分、石川宏撮影

 「鎌倉殿の13人」大河ドラマ館を巡って市議の判断が割れ、静岡県伊豆の国市議会が3月30日の臨時会で大河館を外した2021年度一般会計当初予算を成立させた。大河館を核とした地域振興事業は国の交付金を当て込んでおり、市は国の内示のあった地方創生推進交付金5968万円の取り扱いに苦慮する。財政が厳しい市町村間で奪い合いされる国交付金を辞退することになれば、極めて異例だ。

 市は大河館に21~23年度で、計約1億円の国交付金を当て込んでいた。21年度の国交付金は、大河館分4761万円を含め、30日に交付の内示を受けていたという。市幹部は「県や国との調整に費やした時間と努力が無になりかねない」と嘆く。

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