「ユーザーへの配慮足りなかった」 LINE社長、一問一答

個人情報が閲覧可能になっていた問題で会見するLINEの出沢剛社長=23日午後、東京都港区(川口良介撮影)
個人情報が閲覧可能になっていた問題で会見するLINEの出沢剛社長=23日午後、東京都港区(川口良介撮影)

 LINEの出沢剛社長の記者会見での主な一問一答は次の通り。

 --中国からのアクセスの遮断や韓国からデータ移転を行う理由は。また、こういった事態はなぜ起きてしまったのか

 「信頼回復が第一だからだ。ユーザーへの配慮が足りなかったことでこういう事態になった。われわれの説明が誤解を招きかねないものだったと反省している」

 --情報漏洩(ろうえい)は本当に起きていないのか

 「漏洩などについては現時点で確認していない」

 --今回の問題を受けてユーザー数や自治体、企業の公式アカウントに変化はあるか

 「大きい変化はなく、感謝している。自治体や政府関係機関でアカウントを停止させる動きは認識している。企業アカウントは現状では大きな動きはない」

 --23日の第三者委員会ではどのような指摘を受けたか

 「データ管理の状況や業務委託、消費者保護といったさまざまな観点からご意見をいただいた」

 --中国では2017年、企業などに国家の情報活動への協力を義務付ける国家情報法が施行されている。こうした事情については考慮していたか

 「潮目の変化を見逃していたところがある。言い換えればユーザーへの配慮が足りなかった」

 --中国からのアクセスを遮断する中、中国拠点での業務はどうなるか

 「一部は存続させるかもしれないが、今後検討していく」

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