ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)は任天堂の人気ゲーム「マリオシリーズ」をテーマとした新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」を18日、開業する。17日に報道関係者向けの内覧会があり、ゲームの世界を表現したエリアの全容が公開された。開業は昨夏の予定だったが、新型コロナウイルスの影響で2度延期。当面の間、新型コロナの感染対策として整理券を配り入場を制限する。
「スーパー・ニンテンドー・ワールド」は、USJが過去最高の約600億円を投じ、任天堂の監修のもと6年以上かけて完成させた集客増の切り札だ。国民的なコンテンツでファンを呼び込みたいUSJとキャラクタービジネスを強化する任天堂の思惑が一致した。
マリオと一緒にカートを走らせ、迫り来る敵キャラクターのクッパと対決-。
乗車型アトラクション「マリオカート~クッパの挑戦状~」には、ゲームの世界に誘う演出が盛りだくさんだ。プロジェクションマッピングを駆使したコースでは、乗客が装着する透明なゴーグルにマリオたちが浮かび上がり、最新の拡張現実(AR)技術が体験できる。そのほか、特殊なバンドを付け、ブロックをたたいてコインを獲得するなどマリオのゲームさながらの体験もできる。
USJ側の企画をもとに、マリオの生みの親でもある任天堂の宮本茂代表取締役フェローらが何度も現場に足を運び監修した。