寝台列車「カシオペア」で東北周遊ツアー開催 JR東

ツアー専用の列車として使用されるカシオペアの客車(JR東日本提供)
ツアー専用の列車として使用されるカシオペアの客車(JR東日本提供)

 JR東日本は16日、首都圏から東北への観光客増を狙った「東北デスティネーション(目的地)キャンペーン」を実施する4~9月に、目玉企画のひとつとして、寝台列車「カシオペア」を運行すると発表した。主に上野駅を出発し、東北各地をめぐるツアー専用列車として走らせる。

 カシオペアは東京・上野と札幌を結ぶ寝台特急列車として平成11年にデビュー。ホテルのような豪華な客室で人気になったが、北海道新幹線の開業に伴い、28年に定期運行を終えた。

 その後、団体列車としてたびたび活用されているが、JR東によると、目的地との単純な往復ではなく、各地を周遊する形での運行は珍しいという。

 キャンペーンは、JR東が東北6県の自治体や観光業者と協力し、東日本大震災から節目の10年が過ぎた東北を全国にPRする大型企画。カシオペアの他に期間中、100本以上の観光列車を走らせる。

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