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世紀の奇祭フェス「バーニングマン」のアートをNFT化

毎年、米国リノ市近郊の砂漠で行われる世紀の奇祭「バーニングマン」に、暗号資産(仮想通貨)テゾス(XTZ)が協力し、DAO(自律分散組織)やNFTの活用に取り組むことが明らかになった。

バーニングマンは25年近く開催されているアートフェスティバルだ。例年、8月の最終月曜日から9月の第一月曜日まで開催されている。このフェスが行われる地では、絵画、グラフィティなどの芸術品のようなものから、舞踊、サーカスのようなパフォーマンスなどが披露され、自己表現、自立を重んじる架空都市「ブロックシティ」の住人という設定で、砂漠に集まった表現者たちが1週間コミュニティーを作って生活する。

バーニングマンという名称は、期間中の土曜日の深夜、街の象徴として場の中心に立ち続けていた人型の造形物「ザ・マン(The Man) 」に火を放ち(burn)、それを完全に焼却する一大イベントに由来する。

このフェスの特徴は、会場は外部の世界から生活基盤は整備されておらず、テレビやスマートフォン、そして電気、ガス、水道のような公共サービスも一切ない。 主催者側が用意するのは仮設トイレや食料の鮮度を維持するための氷のみだ。そのため、バーナー(参加者たちの自称。「燃やす者」の意)は、水、食料、衣類、住居、燃料など、自らの生存のため必要とするもの全てを、事前に準備しなければならない。

また、ここでは通貨経済は明確に禁止されている。参加者たちが見返りを求めない「贈り物経済」で、他者とのふれあいや、物々交換で生活用品を調達する。

このフェスは、年々参加者が増えており、2019年には約7万人がフェスに参加した(2020年はコロナのため中止)。

この度リオ市は、新たな財源収入を目指し、テゾスと組んでバーニングマンの収益化を目指す方針だ。

具体的には、バーニングマンに関連して作成されたアートワークをテゾスのブロックチェーン上でNFT化する計画が動き始めている。また市内にある象徴的なクジラの彫刻がNFT化されることも決定されている。

今後、リオ市はこうしたアートをNFT化し、マネタイズすることで市の新たな財源にすることを目指している。

画像:Shutterstock