LIXIL、環境に優しい床材など発売 SDGsへ対応
LIXILは2日、建具や床材などを展開する「ラシッサ」シリーズに新商品を追加し4月1日から発売すると発表した。ドアなど室内建具に木目柄の新色を追加するほか、床材には環境に優しい国産針葉樹合板を採用する。近年日本でも広まりつつある「SDGs」に加え、新型コロナウイルス禍で一層高まっている住まいの快適性に対するニーズに応える考えだ。
ドアやクローゼットなどの室内建具「ラシッサDヴィンティア」の従来の5色に、自然を感じる木目柄の2色を追加する。天然木に見られる節や色の濃淡などを表現し、居心地のよいリラックス空間を演出する。消費税や取り付け費などは含まない価格は10万8000円から。
床材「ラシッサDフロア」にも新色2色を追加するほか、国産針葉樹合板を採用する。国産針葉樹合板は循環利用が可能な材料で、国産のため輸送距離が短く輸送過程の二酸化炭素(CO2)排出量を減らすことができる。2030年までの達成を目指す持続可能な開発目標「SDGs」の達成に向け社会貢献を図る。価格は1坪(3.3平方メートル)あたり3万3000円。
また、つえや車いすを利用している人も利用しやすいユニバーサルデザインの高齢者居住施設や一般住宅向けの室内建具「ラシッサUD」も発売する。価格は16万9000円から。
LIXILの古島照生・インテリア事業部長は「国産針葉樹合板の採用は建具や階段などの商品に横展開していきたい」と話す。コロナ禍によって足元のインテリア事業の業績は前年割れといい、古島氏は「今回の新商品で挽回し、(売り上げ)プラス15億円の目標」と説明する。