サルコジ元仏大統領に汚職で禁錮3年判決 

サルコジ元大統領(ロイター=共同)
サルコジ元大統領(ロイター=共同)

 【パリ=三井美奈】パリの裁判所は1日、サルコジ元仏大統領(66)に対し、贈賄罪などで禁錮3年の有罪判決を下した。3年のうち、2年は執行猶予扱いとなる。サルコジ被告は2007年の大統領選をめぐる汚職疑惑で捜査情報を得るため、検察官に人事の口利きを約束したとして、退任後に起訴されていた。

 問題となった捜査情報は、大統領選でサルコジ被告が不正資金を受け取った違法献金疑惑に関するもの。サルコジ被告は検察官に情報提供の見返りに、モナコへの転勤を提示した。サルコジ被告は公判で無実を主張しており、控訴する可能性が高い。サルコジ被告は07~12年に大統領を務めた。

 1958年に始まった現共和制で、大統領経験者が汚職で有罪判決を受けるのは、2人目。11年にはシラク元大統領が、パリ市長時代に職員を架空雇用した罪で、執行猶予付き禁錮2年の判決を受けた。

会員限定記事会員サービス詳細