スーパーやコンビニ、百貨店が停電や建物被害で一時休業も

地震の揺れによってコンビニエンスストアの棚から落下した商品=13日午後11時38分、仙台市
地震の揺れによってコンビニエンスストアの棚から落下した商品=13日午後11時38分、仙台市

 宮城県と福島県で13日に震度6強の地震があった影響で、流通大手のセブン&アイ・ホールディングス(HD)は14日未明、セブン-イレブン約300店舗で一時、停電が発生したほか、商品が散乱するなどの被害が出た。その後も数店舗が営業を見合わせていたが、営業を順次再開し、同日午後5時までには全店で営業を再開した。

 イトーヨーカドーは福島県内の3店舗のうち、郡山店(郡山市)が14日、建物被害のために休業。福島店(福島市)と平店(いわき市)は14日の開店時間を遅らせたが、消防による確認を終えて営業を再開した。他県の店舗は通常通り営業した。

 イオンはイオン相馬店(福島県相馬市)など、福島、宮城県内のスーパー5店舗、大型ショッピングセンター3店舗で建物被害があり、安全確認のため14日の休業を決めた。このうちイオンスーパーセンター鏡石店(福島県鏡石町)は14日中に食品に限って店舗前での販売を開始した。

 またイオン浪江店(福島県浪江町)は開店時間を遅らせて営業を再開した。イオンスーパーセンター佐沼店(宮城県登米市)も食品部分のみで営業した。

 ファミリーマートは停電や商品の落下などで一時、営業を見合わせる店舗が出て、14日午前9時段階では一時、約60店舗が休業したが順次営業を再開し、同日午後5時までに,ほぼ全店舗で営業を再開した。配送にも大きな遅れは出ていないとしている。

 ローソンも14日未明に店舗での停電被害がみられたが、同日午後5時には全店舗で営業を再開。配送もほぼ予定通り行われた。

 百貨店は三越伊勢丹HDが14日、設備点検のため仙台三越(仙台市)を休業したほか、小型店の三越石巻(宮城県石巻市)も休業した。15日は共に通常営業に戻るとしている。

会員限定記事会員サービス詳細