ルネサス、ダイアログを6157億円で買収…自動車向けソリューション拡充

PCI Express 5.0対応CK440Q準拠クロックジェネレータ9SQ440(参考画像)
  • PCI Express 5.0対応CK440Q準拠クロックジェネレータ9SQ440(参考画像)

ルネサスエレクトロニクスは2月8日、英国のアナログ半導体大手のダイアログを買収することで合意したと発表した。買収価格は約49億ユーロ(約6157億円)となる。

ルネサスはダイアログを買収することで半導体の製品ラインアップを拡充し、市場拡大が見込まれるIoT、産業、自動車分野での事業を強化、シェアアップを図る。自動車分野は半導体の搭載委数が大幅に増えているのに加え、自動運転や電動化によって高性能な半導体の需要が拡大する見通しで、製品を拡充してこれらのニーズに対応していく。

ソリューション提供力を強化し、高成長市場での存在感を高めることで、増収に伴う営業利益で約210億円、業務効率化で年間約131億円のコスト節減による統合効果を見込む。

ダイアログはアナログ半導体大手で、IoTや家電分野に加え、高成長市場である自動車や産業分野の幅広い顧客向けに、製品を提供している。特に低電力のミックスドシグナル技術に強く、カスタム・ミックスドシグナル(ASIC)や自動車向けパワーマネジメントIC(PMIC)、ワイヤレス充電技術など多岐にわたる製品群を持つ。

ルネサスはダイアログの買収で製品ポートフォリオを拡充し、高性能電子機器のパフォーマンスや電源効率を向上させるソリューションをIoT、産業、自動車分野の高成長市場に提供していく。

《レスポンス編集部》

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