SNS発、ウォール街揺るがす反乱 「金持ちファンドと闘いだ」 特定株式が乱高下

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米株式市場での「個人投資家の反乱」の」構図
米株式市場での「個人投資家の反乱」の」構図

 米ニューヨーク株式市場で、ネット交流サービス(SNS)に集結する個人投資家により特定の株式が急騰し、それを発端にインターネット証券会社が対象銘柄の売買を制限して株価が乱高下する異変が起きた。株価下落を見込んで「空売り」を仕掛ける投資ファンドに反発した「個人投資家の反乱」とみられ、SNSで結びついた人たちが米金融の中心地ウォール街を揺るがす事態になっている。

 「買い支えろ」「金持ちのファンドとSNSメンバーとの闘いだ」――。1月下旬、SNSの「レディット」上には、米ゲーム販売大手「ゲームストップ」などの株式の購入を促す投稿があふれた。

 ニューヨーク株式市場では年明け以降、ゲームストップや映画館運営大手のAMCエンターテインメント・ホールディングスなど業績不振企業の株価が急騰。ゲームストップの年初来の値上がり率は一時、18倍を超えた。

 発端は、業績不振企業の株価下落を見越して「空売り」を仕掛ける米投資情報会社シトロン・リサーチが、ゲームストップの経営が行き詰まっているとして株価下落を予告したことだ。シトロンの動きに対し、レディットに集結する個人投資家は反発。レディットで「作戦会議」が繰り広げられ、大量の買い注文を入れて株価急騰を仕掛けた。

 米国では、…

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