世界中のバイクで唯一、水平対向6気筒エンジンを搭載するゴールド・ウィング・シリーズの使い勝手や快適性が向上した。
全グレードがLEDフォグランプ、55Wスピーカーを標準装備する。後者は、イコライザーの設定変更による音質の追求と、音量の車速感応式自動調整レベルの最適化によって、走行中でも臨場感のあるサウンドを実現したという。
スマートフォンとの連携も強化された。従来モデルでは、ソフトウェアのアップデートをしなければ使えなかったAndroid Autoを標準搭載した。
上級グレード「Tour」はラゲッジルーム容量が50リッターから61リッターに拡大され、フルフェイスタイプのヘルメットが2個入るようになった。容量の拡大によってパセンジャーシートの背もたれ部分を、17°から24.5°に寝かせるとともに30mm高くし、パッセンジャーの快適性を高めたという。
ボディカラーはTourに、「キャンディーアーダントレッド」と「ガンメタルブラックメタリック」を追加した。
搭載する水平対向6気筒1833ccエンジン(126ps/5000rpm、170Nm/4500rpm)に変更はない。トランスミッションは6MTが廃止され、デュアルクラッチタイプの7ATのみになった。
新型ゴールドウィングの価格はTourが346万5000円、標準モデルが294万8000円。
文・稲垣邦康(GQ)