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新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、大学入試は2月1日から私立大の一般試験が、同25日からは国公立大の2次試験(個別試験)が始まる。感染リスクを避けるため、大学入学共通テストで合否を判断したり、会場を変更したりする動きも出ている。【田中理知】
山陽小野田市立山口東京理科大(山口県)は2月25日と3月8日に個別試験を予定していたが、感染拡大を受け、1月8日に中止を公表した。4都県での緊急事態宣言の再発令が決まった翌日だ。その代わり共通テストの結果で合否判定することにした。貞重明男学務部長は「個別試験で受験生の学力を判断することも大切だったが、感染リスクを考えた時にどちらを取るのか、ということだった」と説明する。
電気通信大(東京都)と富山大(富山市)は8日にそれぞれ大学のホームページで、感染状況によって共通テストでの合否判定も視野に入れていることを明らかにした。電気通信大の入試課は「いつ、どの時点で今後の方針を判断するのかという基準を設けるのは難しい。感染状況を見ながら考える」と話す。
試験時間を短縮
感染リスクを減らすため試験問題を減らし試験時間を短くする大学もある。東京外国語大は全学部で英語の試験時間を150分から90分に短縮する。共通テストでの合否判定も検討したが「この大学を目指して勉強してきた受験生のことを考えると、その部分を評価できないことは避けようということになった」(広報担当者)。
県をまたぐ異動は不安
個別試験の受験は、県をまたいだ長距離移動や宿泊を伴うケースもあり、感染拡大の不安がつきまとうため、会場を変更する動きも出てい…
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