10年で3万人にワクチン ボトルキャップの収集・寄付を終える背景

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北海道美幌町内でエコキャップの分別などをするNPO法人「元気プロジェクト」のメンバーや高校生ボランティア=同NPO提供
北海道美幌町内でエコキャップの分別などをするNPO法人「元気プロジェクト」のメンバーや高校生ボランティア=同NPO提供

 北海道美幌町のNPO法人「元気プロジェクト」が約10年続けてきたペットボトルのキャップ収集による寄付事業を6月にも取りやめる。改正バーゼル条約が今月発効し、国内の環境基準が厳格化。コスト高を懸念するリサイクル業者から引き取り料を約3分の1に下げると言われ、大幅な赤字が見込まれるためだ。世界の子どものワクチン接種に貢献してきた活動が途絶えようとしており、同様の事態の広がりが懸念される。【本多竹志】

 同法人は、ペットボトルのキャップを回収して開発途上国の子どもにワクチンを贈る「エコキャップ事業」を柱に2010年設立。町内外の小中学校や企業から集めたエコキャップを札幌市近郊のリサイクル業者に販売し、その売却益を東京都港区の認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを日本委員会」(JCV)に寄付してきた。

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