18年にわたって、就活と大学を観察し続けている石渡嶺司による、インターンシップ、ESの書き方、Web面接…アフターコロナの就活マニュアル『就活のワナ あなたの魅力が伝わらない理由』から毎日連載企画、スタート!>これまでの連載はこちら!
インターンシップを理解している学生・教員は約2割
2021年卒就活生の明暗を分けたのは、インターンシップでした。これは新聞やニュースサイトでも何度となく登場しています。何よりも22年卒就活生が、1学年上の先輩学生がインターンシップに参加したかどうかで天国と地獄に分かれる、その様相を目の当たりにしました。
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その結果、インターンシップへの関心は一気に高くなりました。
ところが、このインターンシップを巡って、2022年卒就活生の間ではすでに就活格差が生まれています。就活生によっては、インターンシップに参加できない、と嘆くことも。
その理由は、インターンシップに対する学生の誤解にありました。
インターンシップとは何かについて、学生に聞くと「就業体験」「仕事体験」「会社の雰囲気を知る機会」などの答えが返ってきます。大学教員、それから大学職員の大半も、同様の回答をします。
このような学生、教員によるインターンシップの定義が現状に合っているか、と言えば正解は2割程度でしょう。
就活生からすれば、インターンシップの定義なんて、と思うかもしれません。ですが、このインターンシップの定義を誤解しているところから、就活格差が生まれています。