札幌地裁も違憲と判断 旧優生保護法で3例目

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札幌地裁=岸川弘明撮影
札幌地裁=岸川弘明撮影

 旧優生保護法(1948~96年)下で不妊手術を強制されたとして、全国で初めて実名を公表して提訴した札幌市の小島喜久夫さん(79)が国に1100万円の賠償を求めた訴訟の判決で、札幌地裁(広瀬孝裁判長)は15日、同法を違憲と判断しつつ、請求を棄却した。全国9地裁・支部で起こされた同種訴訟13件(原告25人)のうち4件目の判決で、違憲判断は仙台、大阪地裁に次いで3件目。請求棄却はこれまでの3地裁と同じ判断になった。

 訴状などによると、小島さんは19歳だった60年ごろ、家族との関係が悪化し生活が荒れる中で自宅に来た警察官に連行され、札幌市内の精神科病院に入院させられた。医師の診察はなく「精神分裂病(現在の統合失調症)」とみなされ、同意もないまま不妊手術を強いられた。

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