「記憶に残る選手に」元韓国軍ラガーマンがTL参戦 武器は突破力

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練習拠点でボールをパスするNTTコミュニケーションズの申友城=千葉県浦安市で2020年12月9日午後2時35分、谷口拓未撮影
練習拠点でボールをパスするNTTコミュニケーションズの申友城=千葉県浦安市で2020年12月9日午後2時35分、谷口拓未撮影

 ラグビー・トップリーグ(TL)のNTTコミュニケーションズに、韓国人選手で元軍人の申友城(シン・ウソン)が新戦力として加わった。ポジションはスクラム最前列のプロップ。約1年8カ月の兵役を終えた24歳は、ある思いを胸に来日した。

 「日本での生活に不満はありません。驚いたことは道ばたにゴミが落ちていないこと。私もゴミ袋を持ち歩くようになりました」。182センチ、110キロの巨体を誇る申は、千葉県浦安市にあるNTTコムの練習グラウンドで笑顔を見せた。

 昨年11月下旬に韓国から来日し、新型コロナウイルス感染拡大の影響による2週間の隔離措置を経て、チームに合流。「食べられる物を作るくらいはできます」と、浦安市内で1人暮らしする。来日前は兵役義務のある韓国で軍の体育部隊「尚武(サンム)」に所属。兵役期間をラグビー選手として過ごす軍人だった。

入隊後の射撃訓練、外出禁止……

 ソウル出身で、中学からラグビーを始めた。「勉強は苦手だったが、スポーツは得意だった」と申。日本以上の学歴社会と言われる韓国で、自身の才能に…

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