ソフトバンクG、SPAC上場でオプション全額行使ー時価総額も拡大
日向貴彦-
オーバーアロットメント行使で627億円を調達
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米ナスダックに8日上場、初日20%高など価格は3日続伸
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ソフトバンクグループのSVFインベストメントは英国時間の12日、特別買収目的会社(SPAC)の新規公開(IPO)でオーバーアロットメントを全て行使し、6億375万ドル(627億円)を調達したと発表した。
米ナスダック市場に8日上場したSPACでは当初、5億2500万ドルの調達を計画していた。価格は初日に20%上昇し、11日以降も8.4%高、1.3%となるなど3日続伸。ブルームバーグのデータによると、時価総額は12日時点で9億9400万ドルまで拡大している。
上場したSPACはモバイル通信技術や人工知能(AI)、ロボット工学、クラウド技術、ソフトウエアなどのセクターでの合併や株式交換、資産買収、株式取得、事業再編などを手掛けるとしている。
いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、「ファンドは利益の確定とポジションの調整が必要で、ソフトバンクGは今後も成長可能性のより高いところへお金を回していくだろう」との見方を示した。
ソフトバンクGのビジョン・ファンドでは12日、出資先の米ウーバー・テクノロジーズの株式を一部売却し、約2100億円を調達したことが米証券取引委員会(SEC)への届け出で分かった。
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