「DXデザイナー」に西村博之氏ら採用 福岡市

福岡市役所内で開かれた非常勤のDXデザイナーとの初会合
福岡市役所内で開かれた非常勤のDXデザイナーとの初会合

 福岡市は、行政のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するため非常勤の民間専門家「DXデザイナー」としてネット掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」創設者の西村博之氏ら4人を採用。7日にオンラインで初会合を開いた。

 採用されたDXデザイナーはこのほか、内閣官房IT総合戦略室政府CIO補佐官で、障害福祉などに知見がある東宏一氏▽オンライン本人認証サービスを手掛ける東京のIT企業取締役、肥後彰秀氏▽福岡市LINE公式アカウントのデザインなど手掛ける福岡のスタートアップ企業の最高経営責任者(CEO)、吉岡泰之氏で、公募に応じた45人から選ばれた。

 4人は市が昨年12月に新設したDX戦略課に所属。同課の職員7人とともにテレワークなどで週に1、2回勤務し、行政手続きのオンライン化に向け制度設計を進める。

 初会合で、高島宗一郎市長が「専門家が集まった。最先端の事例を作り、(全国の自治体に)横展開できるようにしたい」とあいさつ。意見交換では「ゼロリスクを求めるから(開発が)難しくなる。市長の覚悟が必要だ」(西村氏)といった注文や「政府もDXを進めるが、国民との接点は自治体だ」(東氏)との指摘などがあった。

 4人の任期は3月末までだが、同市は延長についても検討する。

会員限定記事会員サービス詳細