《独自》「20時以降の外出自粛、徹底」緊急事態宣言の方針案判明

出邸する菅義偉首相=6日午前、首相官邸(春名中撮影)
出邸する菅義偉首相=6日午前、首相官邸(春名中撮影)

 政府が新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言の発令にあわせ、改定する「基本的対処方針」の原案が6日、判明した。外出自粛については、都道府県が「不要不急の外出・移動の自粛について協力の要請を行う」とし、「特に20時以降の不要不急の外出自粛について住民に徹底する」とした。

 施設の使用制限では「感染リスクが高いと指摘されている飲食の場を避ける、または施設に人が集まり、飲食につながることを防止する」との観点から、飲食店▽運動施設▽遊技場▽遊興施設▽千平方メートルを超える百貨店▽マーケットその他の物品販売業を営む店舗-に対し、20時までの営業時間短縮要請を行うとした。

 職場への出勤については「出勤者数の7割削減」を目指すと明記。テレワークやローテーション勤務を推進するよう、都道府県が事業者に働きかけるとした。

 大学入学共通テストや高校入試は感染対策のうえ予定通り実施。大学については、飲み会などに関する学生への注意喚起と、感染リスクの高い部活動の制限を文部科学省から要請するとした。

 対処方針は政府内でなお調整が進められており、原案は修正される可能性がある。

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