春高バレー・新潟

東京学館新潟は大接戦の末に惜敗 長岡商は持ち味発揮も及ばず

【第73回春の高校バレー】佐賀学園(佐賀)対東京学館新潟(新潟) 第1セット、ブロックに跳ぶ東京学館新潟の川辺洋介(1)と斎藤竜馬(7)=5日、東京体育館(寺口純平撮影)
【第73回春の高校バレー】佐賀学園(佐賀)対東京学館新潟(新潟) 第1セット、ブロックに跳ぶ東京学館新潟の川辺洋介(1)と斎藤竜馬(7)=5日、東京体育館(寺口純平撮影)

 「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われる第73回全日本バレーボール高等学校選手権は5日、東京体育館(東京都渋谷区)で開幕し、新潟県勢の男子・東京学館新潟は佐賀学園(佐賀)に惜敗。誠信(愛知)と対戦した女子・長岡商も奮闘したが、敗退した。両チームともストレート負けを喫し、県勢は初戦で姿を消した。

 2年ぶりに春高の舞台に臨んだ東京学館新潟は大接戦の末、ストレート負けを喫したものの、僅差の惜敗だった。

 8-13と劣勢だった第1セット、190センチの木下が相手のブロックを上回る強烈なスパイクから流れを呼び込んだ。5連続得点で1点差まで迫ったが、逆転できず23-25でこのセットを落とす。

 続く第2セット。リードを保ちながら迎えた中盤に連続失点で逆転されてしまう。それでも猛追するが、佐賀学園の高いブロックに攻撃を封じられ、あと一歩及ばなかった。主将の川辺は試合後、「春高は『別世界』だった」と語り、後輩にリベンジを託した。

 東京学館新潟・渡辺健太郎監督「攻守でミスの少ない相手を攻略できなかった。下級生は全国大会で通用するような練習にこれまで以上に取り組んでほしい」

 3年連続9回目の出場となった長岡商。雪辱を果たすべく今大会に臨んだが、昨年と同じ初戦でストレート負けを喫し、悔し涙をのんだ。

 第1セットの中盤、身長の高い選手がそろう誠信(愛知)に一気に6点を奪われるなどして、大差でこのセットを落とす。主将の石山は「高さでどうしようもないボールがあった。気持ちが引きずられて焦ってしまった」と振り返る。

 それでも「全員が逃げず、笑顔で戦う」と気持ちを一つにして第2セットに挑んだ。エース・水落にボールを集めて反撃するなど、持ち味の「粘りのバレー」をみせて5点差まで詰め寄ったが、力尽きた。

 長岡商・曽根喜広監督「第2セットはラリーが続くようになってチーム一丸となっていた。胸を張って帰りたい」

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