遠藤、渡辺組が連覇王手 試合ごとに感覚修正

男子ダブルス準決勝で決勝進出を決め握手する遠藤大由(左)、渡辺勇大組 =26日、町田市立総合体育館(代表撮影)
男子ダブルス準決勝で決勝進出を決め握手する遠藤大由(左)、渡辺勇大組 =26日、町田市立総合体育館(代表撮影)

 バドミントンの全日本総合選手権は26日、男子ダブルスの準決勝が行われ、遠藤大由(ひろゆき)、渡辺勇大組(日本ユニシス)が決勝に進んだ。

 男子複で世界ランク5位の遠藤、渡辺組が連覇へ王手をかけた。鉄壁の守備からチャンスを作り、軟打や強打で得点を重ねた。危なげない試合運びで社会人ペアを下し、遠藤は「しぶとくラリーを我慢して、それがポイントにつながった」と汗を拭った。

 今年3月、伝統の全英オープンで男子複では日本初となる優勝を飾った。それから9カ月ぶりの実戦となった今大会。序盤戦は「普段のイメージ通りに動かない」(遠藤)と気をもんだが、試合ごとに感覚のズレを修正してきた。連係も徐々にかみ合い、この日は第2ゲーム2-2からの7連続得点で勝負を決めた。

 新型コロナウイルス禍で体育館が使えなかった期間は、個々のレベルアップに努めた。混合複も兼ねる渡辺はウエートトレーニングに励み、筋肉量が増加した。繰り出すスマッシュは重みが増しており、渡辺は「工夫しながらこの1年を過ごせた」と前向きにとらえている。

 今大会で渡辺は「(自分たちが)どんな立ち位置にいるか確認したい」と成果に期待する。決勝では昨年の世界選手権銀メダルの保木、小林組とぶつかる。現状を知る絶好の機会を前に、遠藤は「自分たちのプレーをして結果につながればいい」と力を込めた。(川峯千尋)

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