再生エネ設備容量、21年度8%増 日本エネ研予測
日本エネルギー経済研究所は23日、2021年度のエネルギー需給の見通しを発表した。世界的な脱炭素の動きもあり、21年度末における再生可能エネルギーの発電所の設備容量は20年度比8%増の約8680万キロワットと予測。販売電力量は製造業などの経済活動の持ち直しで、20年度に比べ1.2%増えると見込む。
21年度における再生エネ発電所の発電量は1662億キロワット時となり、日本の総発電量の約17%を占める見通しだ。太陽光が798億キロワット時と再生エネの中で最も多く、中小水力(399億キロワット時)、バイオマス(327億キロワット時)と続く。
政府は30年度までに、非効率な石炭火力を段階的に休廃止する目標を定めた。日本エネ研は非効率設備の廃止などが進めば、二酸化炭素(CO2)の排出量が13年度に比べ7.1%減少すると見込む。
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