富士通、電子カルテシステムと連携の「オンライン診療ソリューション」を発売

NO BUDGET

2020-11-27 07:00

 富士通は、「FUJITSU ヘルスケアソリューション オンライン診療ソリューション(オンライン診療ソリューション)」の販売を11月25日から順次行っている。2025年度末までに、850施設への提供を目指している。オンライン診療ソリューションの販売/提供価格(税別)は、150万円から。

オンライン診療ソリューションの活用イメージ(出典:富士通)
オンライン診療ソリューションの活用イメージ(出典:富士通)

 このソリューションは、診療所から大規模病院までを対象にした同社の全ての電子カルテシステムと連携したもので、2016年から提供中の「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE LifeMark-コンシェルジュ(HOPE LifeMark-コンシェルジュ)」とも3省2ガイドラインに準拠して安全に連携する。

 HOPE LifeMark-コンシェルジュは、患者がスマホアプリで診療予約から会計までを行えるソリューションで、スマホアプリで通知されたオンライン診療で利用するビデオ通話システムのURLに患者がアクセスすることで安全なオンライン診療を行う。これにより患者はオンライン診療だけでなく、診療予約から会計までの全てを簡単にスマホアプリで完結できる。

 厚生労働省は4月10日から、初診から電話や情報通信機器を活用したオンライン診療を新型コロナウイルス感染症収束までの時限/特例的な対応として認めている。さらに映像によるオンライン診療については、新型コロナウイルス感染症の収束後も初診を含めて原則解禁する方向性が示されている。

 オンライン診療ソリューションでは、医療機関は患者の診察予約に基づき、HOPE LifeMark-コンシェルジュを通じてオンライン診療で利用するビデオ通話システムのURLを患者に自動送付する。患者はそのURLにアクセスするだけで、安全かつスムーズなオンライン診療が受診できるという。

 患者が利用者情報をHOPE LifeMark-コンシェルジュのアプリに登録することで、診療予約から予約状況の確認や変更、クレジットカード情報登録による会計までをスマートフォン上で行うことが可能。また、2020年度中に富士通の電子カルテシステムとオンライン診療ソリューションとを連携させることで、医療機関は電子カルテシステム上からのビデオ通話システムの起動や、受付患者一覧でのオンライン診療の患者管理などが可能となり、院内業務の効率化が期待される。

 今後はクラウド型の電子カルテシステム「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE Cloud Chart」とオンライン診療ソリューションとの連携も予定しており、電子処方箋や服薬指導のオンラインサービスを継続的に開発/提供していくことで、地域住民や患者、医療従事者のさまざまなニーズに対応していくという。

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