福井・美浜原発関係者のコロナ感染7人に 再稼働めぐる町長視察急きょ中止に

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関西電力美浜原発の3号機=福井県美浜町で2020年10月20日、本社ヘリから木葉健二撮影
関西電力美浜原発の3号機=福井県美浜町で2020年10月20日、本社ヘリから木葉健二撮影

 福井県は18日、新たに11人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち3人は関西電力美浜原発(同県美浜町)で働く男性社員だった。同原発で感染が判明した社員や警備員は計7人となった。この影響で、戸嶋秀樹・美浜町長が同日に予定していた同原発3号機の視察が急きょ中止になった。国内初の40年超運転を目指している3号機は、再稼働の前提となる安全対策工事を9月に完了し、関電は2021年1月に原子炉を起動する工程を計画。戸嶋町長は現場の状況を視察し、再稼働に対する地元同意の判断材料の一つとしたい考えだった。

 関電などによると、新たに陽性が判明したのはいずれも同県敦賀市に住む30~40代の社員3人。17日に感染が発表された60代の男性社員と接触した可能性があるとして、検査を受けていた。いずれも同原発の運営業務などを担当しており、県は今後、3人と接触した可能性のある社員らを調査する。関電の担当者は「原発の運営に基本的に支障はないと考えているが、保健所との対応を踏まえ影響を見ていく」とする。

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