島忠、ニトリの買収提案受け入れ発表 16日からTOB
ホームセンター大手の島忠は13日、ニトリホールディングス(HD)による買収提案を受け入れると正式に発表した。同日、ニトリHDは島忠に対するTOB(株式公開買い付け)を16日から始めると発表。最大2100億円を投じて完全子会社化を目指す。
ニトリによるTOBの買い付け期間は16日~12月28日までで、買い付け価格は1株あたり5500円。買い付け予定数の下限は発行済み株式(島忠保有分を除く)の50%とした。
島忠を巡ってはDCMHDが16日まで1株4200円でTOBを実施している。島忠はこれに賛同していたが、ニトリがDCMを3割上回る1株5500円の価格を提示。島忠はニトリ側への賛同に転じた。DCMがTOB価格の引き上げなどを行わなければ、争奪戦はニトリが優勢になりそうだ。
島忠は首都圏を中心に約60店舗を運営している。ニトリの出店ノウハウを通じた他地域への出店やプライベートブランド(PB)商品の開発でもシナジー効果を見込む。
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