楽天、auとのローミング打ち切り 東京などで始まる
楽天モバイルは携帯電話サービスの自社回線エリアを急ピッチで広げ、東京都においては2021年3月末までにほぼ自前運用に切り替えることが、26日までに明らかになった。
22日から東京都・大阪府・奈良県の一部地域で、KDDI(au)とのローミング(相互乗り入れ)を打ち切り始めた。ローミングの打ち切りは順次拡大していく計画で、KDDIによると「東京都は離島など一部のエリアを除き、21年3月末でローミングを終了する」という。
楽天とKDDIは18年11月1日に提携を発表。ローミングの契約期間は19年10月1日から26年3月31日までだが、都道府県ごとに楽天モバイルの自社回線エリアの人口カバー率が70%を上回った時点で両社が協議し、ローミングを継続するか終了するかを決める契約となっている。
楽天は20年8月11日に開いた決算説明会で、自社回線エリアの人口カバー率を21年3月末までに70%、21年中に96%近くまで広げると大幅な前倒しを表明していた。
(日経クロステック/日経コンピュータ 榊原康)
[日経クロステック 2020年10月26日掲載]