築100年の京町家、食と酒楽しむホテルに　無料で京の日本酒、菓子も用意

１１月１日に開業する「ｎｏｌ　ｋｙｏｔｏ　ｓａｎｊｏ」（京都市中京区）

    　東急不動産は、酒造会社の販売所だった町家を改装した新ブランドホテル「ｎｏｌ　ｋｙｏｔｏ　ｓａｎｊｏ（ノル京都三条）」が京都市中京区堺町通姉小路下ルに完成し、２１日に内覧会が開かれた。京都の多彩な食や酒を楽しめるホテルで１１月１日に開業する。

　「キンシ正宗」（伏見区）の販売所として使われていた築約１００年の京町家をロビー・ラウンジとして改修。午後５～１０時には無料でキンシ正宗の日本酒を飲むことができるほか、老舗京菓子の「伊藤軒」（同区）の焼き菓子やゼリーも用意する。

　ホテルは５階建てで計４８室。中長期滞在者向けに電子レンジと洗濯乾燥機を完備。一部の客室にはミニキッチンも備え、「京の台所」で知られる錦市場（中京区）で買ってきた食材を室内で調理することもできる。

　平日１泊１室１万７千円から。１１月後半の３連休ではすでに満室の日もあるという。助田知子支配人は「ホテルを通じて京都の文化に触れてもらえたら」と話していた。