陸・海・空で逆風の三菱重工業、創業以来の正念場
三菱とニッポン(2)
1884年創業の三菱重工業は造船を祖業とし、船舶向けの回転機の技術を軸に多角化を遂げ、日本の産業の近代化をけん引した。三菱グループの背骨として、「三菱」のブランドを世界で高めた。ただ、バブル経済崩壊後、年間売上高が約30年間にわたって3兆円前後をさまよう低成長が続くなど、日本の浮沈の姿とも重なる。民間ジェット機事業の迷走で創業以来の経営危機を迎えるなか、ビジネスモデルの転換が急務となる。
三菱グループの長男格、造船から多角化
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