不惑のガンバ遠藤、記録達成後に激減する出場機会

 サッカーJ1最多出場を誇るガンバ大阪のベテランミッドフィールダー、遠藤保仁の出場機会が、今季は一転して激減している。これまでは先発出場が当たり前だったが、7月4日に最多出場記録を更新した後は、先発はわずか1試合。フル出場は1試合もない。ガンバで、そして日本代表でも長年にわたり中盤を支えてきた希代のゲームメーカーもすでに40歳。すでに全34節の半数余りを消化した今季、巻き返しはあるのか。それともこのままま世代交代の波にのみ込まれてしまうのだろうか。 (岡野祐己)

2試合連続ベンチ外も

 コロナ禍で中断されていたリーグが4カ月ぶりに再開された7月4日。ガンバのホーム、パナソニックスタジアム吹田(大阪府吹田市)で行われた第2節のセレッソ大阪戦は、記念すべき試合となった。

 遠藤はこの大阪ダービーに先発してJ1出場を632試合とし、最多記録を更新した。これまで記録を保持していたのは、元日本代表ゴールキーパーの楢崎正剛。走行距離が長いフィールドプレーヤーとしては、まさに前人未到の記録だ。

 だがこれ以降、遠藤の出場時間はぐっと減少していく。先発を外れるのが当たり前になり、8月23日に行われた第12節の鹿島アントラーズ戦では9年ぶりにベンチ入りメンバーからも漏れた。続く第13節のFC東京戦もベンチ外。第15節の柏レイソル戦で4試合ぶりに出場を果たしたものの、投入されたのは0-3とリードされた後半32分になってからだった。その後も、出場しても残り時間が20分を切った試合終盤、という起用が続いている。

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