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8月の鉱工業生産、基調判断を上方修正-3カ月連続プラス

更新日時
  • 前月比1.7%上昇、基調判断は「生産は持ち直している」に引き上げ
  • 9月の予測指数は前月比5.7%上昇-経産省試算値は2.8%上昇

8月の鉱工業生産指数は前月比1.7%上昇と、3カ月連続のプラスとなった。国内外で経済活動が再開する中、15業種のうち自動車工業や鉄鋼・非鉄金属、電子部品・デバイスなど10業種が上昇した。基調判断は「生産は持ち直している」とし、従来の「生産は持ち直しの動きがみられる」から上方修正された。経済産業省が30日発表した。 

キーポイント
  • 生産指数は前月比1.7%上昇(ブルームバーグ調査の予想中央値は1.4%上昇)の88.7-前月は8.7%上昇
  • 出荷指数は前月比2.1%上昇、在庫指数は1.4%低下、在庫率指数は2.5%低下
  • 製造工業生産予測調査によると、9月は前月比5.7%上昇、10月は2.9%上昇の見込み
    • 予測誤差を加工した9月の試算値は2.8%上昇
基調判断を上方修正

背景

  • 8月の輸出は前年比14.8%減と21カ月連続減。ただ新型コロナウイルス感染拡大で停滞した世界の経済活動が再開する中で減少幅は3カ月連続縮小
  • 内閣府は9月の月例経済報告で国内景気の総括判断を据え置く一方、輸出と生産の判断を上方修正
  • 8月の景気ウオッチャー調査では、現在の景況を示す現状判断DIが43.9と昨年9月以来の高水準となった

   

(キーポイントとチャートを追加して更新しました)
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