愛知県の大村秀章知事に対するリコール運動を展開している「高須クリニック」の高須克弥院長は25日夜、運動開始から1カ月を迎え、名古屋市内で記者会見を開いた。賛同する元インドネシア大統領夫人のデヴィ・スカルノ氏や、名古屋市の河村たかし市長らも参加。税金が投入された昨年の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」で、昭和天皇の写真をバーナーで焼き、灰を足で踏みつけるような映像作品などの公開を認めた大村知事の責任を追及した。
「支援者はすごくたくさん集まっている」「街に出て触れあうと、全員が署名してくれる」
高須氏は会見で、こう語った。
「『お辞め下さい大村秀章愛知県知事』 愛知100万人リコールの会」事務局によると、現在、7万人強の受任者への署名用紙の発送が進んでいる。資金を募るクラウドファンディングには、24日時点で全国から約2500人が応じた。
8月末、多数のフォロワー数を持つ著名人らが、「署名参加者の個人情報が漏洩(ろうえい)する」などとデマを投稿した件をめぐり、投稿者らを愛知県警に刑事告発したことや、ホームページへのサイバー攻撃について、告発準備をしていることなども報告された。
高須院長は「攻撃されたおかげで出足が遅れている。今から伸びていくところ」と語ったうえで、地元メディアで運動があまり報道されない点も問題視し、「愛知県だけが『情報鎖国』になり、僕たちの意見が届かない」「運動をしていることを分かっていない人が大多数ですごく悔しい」と心境を明かした。